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アメリカ在住の日本人が綴る、学んだ英語、出会った言葉、日々の疑問など

PCR検査の速さ・簡単さに感謝・感激しかない

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 10月に入って急に気温が下がる日が多くなった。

 子供たちの登校が再開されて一か月ちょっと。学校の先生やスタッフさんたちの頑張りのおかげで、学校再開前に皆が恐れていたような学校での集団感染も今のところ起こっていない。

 私の住んでいる州は、アメリカの中でも感染状況がまったく収束していないのにアグレッシブに経済や学校を再開させて批判されている州のひとつ。でも、こうして元気に喜んで学校に通う子供たちを見ていると、「学校を再開しろ」と迫ったトランプ大統領もあながちまったく的外れというわけではなかったのかもしれないと思えてくる。

 ・・・などと考え始めていたところで、先日一番下の子供が熱を出して学校から帰ってきた。いつもの冬だったら「またか」ですむよくあることとはいえ、私はもうパニック。

 とりあえず、うちでじっと様子を見ていればいいのか? これが万が一コロナだったら、多分一家全員ウィルス持っているわけで、ほかの子供たちは学校に通わせてよいのか? 私も気軽に買い物とかいってよいものか? まったくわからない。 

 子の熱が38℃(華氏100℃)になったところで、

「あの・・・あの・・・熱が100℃越え始めて、咳も出てるんです、どうしたらいいんですかっ!!! 家には、ほかにも学校行ってる子供が同居してるんです!!」

と小児科に電話。ナースは、

「100度って高熱のうちに入らないから。寒くなったから、ただの風邪なのに小児科とかERにCovidだって言って駆け込む親がわんさかいるんだよね。うぉっほごっほごっほ、エクスキューズ・ミー、(通話口塞いで)、うぉっほうぉっほごほごほ、だから~、ごほっ、まあ行きたければ直接テストサイトに予約してテスト受けに行っていいと思いますよ。ごほごほっ、明日になって熱が101度、102度って上がっていったらうちの小児科にまた電話下さい~、ごほごほごほっ、とりあえず様子みれば」

と激しく咳込みながら言っておられました。

 なんか、うちの子よりナースさんのほうがやばいっていうか・・・いたたまれなくなって「わかりました」とそっと電話を切る私。

 そうなんですよ、37度台ってアメリカじゃ微熱じゃないらしいです。38℃越えたあたりで、「あれもしかして風邪?」って感じらしい。こちらの方々はもともとの体温が高いの? 37℃台後半って結構きついと思うんですけど。

 まあそれは置いといて、なんかまったく相手にされませんでした。ナースさんの疲労が感じられ、申し訳無くなっただけ。

 でもこのご時勢、げっほげっほ咳している子を何もしないで人前に出すのは周囲にとって歩く生物兵器になってしまう。

 で、州運営のコロナ検査のウェブサイトに行ってみました。

 いやもう素晴らしい。

 名前とか基本的な個人情報入力したら、問診のページになり、バーンと「以下のいずれかに該当したらすぐ緊急外来に行くか救急車呼べ!」

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上記に該当したら問答無用ですぐ救急、だって

 いやMental Confusionなら私もしょっちゅう・・・とかちょっと思ったけど、先に進む。

「最近、陽性の人に接触したと思うか」
「熱はあるか、あるならどれくらいか以下から選べ」
「発熱はどれくらい前か」
「発熱はどれくらい続いたか」
「咳は? 以下から選べ」

などにポチポチと回答をクリック。そして、あっという間に「検査対象者に該当します。以下から行ける場所と日時を選んで送信!」と予約画面になり、予約してそこに行くだけ。

 なんて簡単なんでしょうか。電話で英語の会話をするのが苦手な私のような者には本当に助かります。

 翌朝、車で15分の屋外検査サイトに車で行って、一度も車を降りることなく、印刷して持参しろと言われたQRコード(これで入力した個人情報と紐づけている)を窓にかざして、受付の人にピッとやってもらって受付終了。

 指示通り車に乗ったまま大きなテントの中に進む。
 検査対象者が載っている席の車の窓を下げろと言われ、防護服に身を包んだ3人の女性が、後部座席の我が子に

「オー、スイートハート、痛くないわよ~、ちょっとあなたの鼻水、この棒につけさせてね~」

などと言いながら、わけがわからずきょとんとしている我が子の鼻にサンプル取る棒を突っ込んで、

「すごいわ~、なんて勇敢な子なの~、もう終わったわよ~。
お母さん、窓閉めてあちらに車を動かしてください。結果が出たら72時間以内にテキストとメールで知らせます。」

2分もかからず、テントを追い出され、家に帰りました。

 これを一日何百人にもやるわけですよね。

 この日は、朝から気温は摂氏一桁。風も強く、検査の方も、検査に入る前の車の交通整理をする方やQRコードをスキャンする方も(この方たちは軍のユニフォームでした)、寒い中大変だったと思います。この先、もっともっと寒くなるし、感染の危険と隣合わせの中、本当に頭が下がります。ありがとうございます、と何度も何度も心で繰り返しました。なんだか涙が出そうになりました。

 こうして私がパンデミックの中で何もできずにいる間、いろいろ批判されながらも州はあっという間にこの態勢を作ったわけで・・・。
 検査サイトでお仕事して下さっている方はもちろんのこと、このシステムを作った方、ソフトウェアをテストした方、今も管理運用している方、そういう全ての方への感謝と尊敬の気持ちに打たれました。間違えました~ごめんなさ~いで済むシステムではないわけですから、短期間での開発・試験・運用は本当に大変だったことでしょう。人間ってすごいな。

 私も、何かもうちょっと社会に役立つ人間になれるだろうか。

 テストの結果は二日後に来て陰性でした。ほっとしました。